12/18/2007

鳥籠の破片

 無我夢中で飛び出した あの鳥籠
 後ろは振り向かず ただ必死だった

 気付けば片翼に 鳥籠の破片
 白い羽を貫き 黒いほどの赤に染めて

 苦痛に歯を食い縛り 破片を引き抜く
 あの鳥籠の 最後の名残

 ああ この血に塗れた破片が
 命あるものでなくて よかった

 もし この身に命が宿れば
 この世で最も残酷な決断を強いられる

 この世で最も 重い罪を犯さねばなるまい

 感謝すべきなのだろう
 翼が傷付こうとも 穢れた色に染まろうとも
 まだ 生きて 償うことができる

 そしてまた 大空を目指す
 贖罪の旅路