1/12/2009

『やわらかい棘』

なんか忙しくて、全然作業が進みません(;´Д`)
レスとか遅れまくりで申し訳ないです;;
(年賀状は全員返せました。ありがとー^^)
今年こそ、恒例お食事会参加するぞー!!(抱負)

さて、オリジナルSS第3弾、短い読み切りです。
相変わらず、人物名なしの一人語り。
ポエム程度の長さなので、暇潰しにでもどうぞ。

*-*-*-*-*

 やわらかい棘は、かたい棘より始末が悪い。
 なかなか抜けないうえ、後からじわっと痛くなってくる。
 何かに夢中になっている内はマシなんだ。忘れた頃、思い出させるように、鈍く疼き始める。のた打ち回るような激痛じゃない。この、じわじわ侵蝕される感覚。
 やわらかい棘。だから困るんだよ。

 君が、あまりにも魅力的だから、触れたかったんだ。
 君が自分を護るために身に付けた、ふわふわの棘。僕は刺さらないだろうと、自惚れていたんだね。
 やわらかい棘。鈍い痛み。僕の罪の痕。

 君だって、棘が増えているね。
 僕みたいな愚か者が後を絶たない証拠かもしれない。「前からだよ」って笑うかもしれないけど、僕には分かる。見えるんだ。

 それでも僕は、君に魅入られたまま離れられない。
 この先きっと、ずっと癒えない傷を抱いて、生きてゆくんだろう。君が忘れたとしても、僕は痛みと共に憶えてる。

 やわらかい棘。だから困るんだよ。